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今日の診察室

ペニスから血,ストレス性自損症!・・・って,それ本当?

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今日はちょっと身にも心にもイタ~イお話です
昨年末,患者さんのご紹介でペニスから出血をくり返すとの事で
若いプードルちゃんが来院されました
このプードルちゃん母犬と姉犬の3頭とご家族で暮らされていました

近隣の先生の診断によると,診察・検査をしたが何も見つからないため
精神的ストレスによる自損症(自分でかじってしまう)と診断され
内服薬とエリザベス・カラー装着の指示が出されました

・・・数日後の再診,まだペニスから出血がくり返されます
近隣獣医さんの診断では,親犬など同居犬がなめているだろうという事で
隔離の追加指示が出されました
そこからさらに数日後,やっと出血は止まりカラーを外したところ
すぐさまペニスを舐めだしました

という段階で診察させていただきました
出血開始からは2~3週間経過しています

P1000443_20120108122625.jpg
             ちょっと失礼
まず,当のペニスから拝見したところ,はじめの触診の段階で
出口より1cmくらいの尿道に異物らしき感触が触知されます
すぐさま尿道に軽い局所麻酔を塗布(塗って)して
特別な尿道用の細い鉗子で異物をつまんで引き出してみると・・・

P1000444_20120108122625.jpg

ジャーン!またもや憎っくき『ノギ』
こんな所にどうやって入ったのでしょうね?
これは,痛いは痒いはでとても辛かっただろうに(涙)

本犬はペニスの先が痛い痛いと言って
舐めて何とかしようとしていたのでしょう
そこに加えてカラーを装着,自分で舐められなくなったので
お母さん犬たちが代わりに一生懸命舐めていたのでしょうね(泣)

「血液の匂いがするから本能的に舐めてるんだ!」などという
クールな方や学者達もいるでしょうが
私は犬達の仲間意識や親子に対する愛情に一票です(怒)

動物達が人間の意にそぐわない行動をとったり
人間が理解できない行動をとった場合に
我々はすぐ精神的な問題や犬自身が持っている資質などに結びつけがちです

動物のプロである我々獣医師,特に現場の獣医師は
「木を見て森を見ず」ならぬ『森を見て木を見ず』にならぬよう
機器による検査診断だけではなく,もっと動物達を理解して共に暮らし
動物達の心と体にしっかりと向き合う必要があると痛感しました
ねー,オパくん!(すー。(T_T))




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