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今日の診察室

仔犬の発育とごはん

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このところ仔犬ちゃん達でにぎやかですが,
特に給餌量と発育状態についてご相談が多いのでご説明を!
イメージアーニャちゃんのナイスショット!
まず,犬の場合犬種がたくさんあります。この中には様々な大きさのものが含まれていて,1kgのチワワから80kgのセントバーナードまでいろいろです。このようなイヌ達の適正体型や発育状態を評価するには1つの規格では無理ですので,小型,中型,大型・超大型と少なくとも3つのカテゴリーに分ける必要があります。

小型犬種は成犬体重の約50%になるのが生後約3ヶ月,そして生後約10ヶ月にはだいたいの成長は完了,充実するのは2歳半から3歳。大型犬の場合には成犬時の約50%の体重になるのは約5〜6ヶ月齢です。このように小型犬では成長期間は短く急速,大型犬種ではゆっくり成長し骨格が仕上がるのに2年もかかります。
P1030494.jpgIMG_5131.jpg
上:プントちゃん,下:ジャガーの仔犬時

ではまず小型犬ですが,こちらはこの頃見受ける仔犬達は痩せすぎている仔犬がとても多いです。まず食餌回数が少なすぎるケースが多く。消化器官などの内臓が出来上がっていませんので,生後2〜5ヶ月の間は人間の赤ちゃん同様に少量多回数の食餌で,実際には6〜4回食にする必要があります。良くペットショップなどで「2食で良い」とか「ブドウ糖混ぜればオッケーです」などと言う悪徳な人間がいるようですが,これでは動物虐待です。

生後2ヶ月で2食などありえません。そしてこの期間は生食なども,あまりお奨めはしません。個人的には動物性食材の生食については賛成派ですが,その他の食材については生後12ヶ月過ぎてからお奨めします。体型は生後4ヶ月くらいまでは,ややポッチャリでその後は中肉程度にしていきます。もちろんそれに加えて犬種を考慮しなければなりません。

次に中型犬,こちらは犬種によりかなり分かれますが,ほとんどが運動機能が高い作業系統の犬が多いので,ほとんどが大型犬に準じます。またカテゴリーが大型犬まで存在する、プードルやシュナウザーなども大型犬に準じたゆっくりとした発育を心がけます。逆にラサ・アプソやシーズーなど小型犬までカテゴリーが分かれていいたり,作業系統でない犬種は,小型犬に準じた発育速度を考えた方がよいでしょう。
P1030486.jpg tubakibaiby.jpg左:ココちゃん 右:紅椿の仔犬時
さて大型犬や超大型犬は,少し注意があります。
それは,犬に限らず生物にはそれぞれの種類に見合った成長速度があり,イヌ達も犬種ごとに最適な成長速度というものが存在します。大型犬種は最適な成長速度はかなりゆっくりで骨格が完成するまで約2年,筋肉も含めて仕上がるのに3年以上です。しかし,成長速度はエネルギー供給量により変化するため,必ずしも成長する速さと最適な成長は必ずしも一致しないことがあります。簡単に説明すると,食べ物をたくさんあげれば,速く大きくする事はできるのですが適切な成長速度ではないと言うことです。
P1030500.jpgキャ〜。ゴールデンの福麿くん,近頃ゴールデンの仔犬は珍しいです

ここで1つ問題がありまして,大型・超大型犬種は,適正な成長速度で発育させずに仔犬期を過ごさせると,関節の障害など様々な問題が発生します。(ここで言う大型・超大型犬種とは成犬時体重が25kg以上になるものを指します)このような過剰なエネルギーが骨格の発達に与える悪影響について様々な調査がされており報告が出ています。
その様な研究・調査では,食餌の与えすぎによる体重過剰の場合には有害作用が認められることや,ラブラドールなどの追跡調査でも食事の過剰摂取がなければ,股関節形成不全などの骨格異常がレントゲン評価のスコアが下がったなど,いくつもの報告があります。それからもう一つ注意しなければイケナイのは,小型犬種に比べ大型犬種の方が消化機能が低い(お腹が弱い)のです。多頭飼育の方はちょっと注意しましょう。

大型犬を飼う楽しみの1つとして,あの大きな体格がありますね。大きな犬にしたいからと言ってたくさん食べて大きくな〜れ!・・・と言っても,なかなかそうはいかないので注意してください。全ての犬に最重要なのは健全性,特に大型犬以上は慌てずゆっくり育てましょう。

皆さま今年もありがとうございました。
当院の一般外来も本日29日が最終日になります。新年は1月4日(金)から通常診療となります。
皆さま良いお年をお迎えください。
(すー。<(_ _)>
ご興味のあった記事があれば拍手をお願いしまーす。
今後の参考にさせていただきまーす。
☆7月1日よりホームページ移設となりました。
NEW・ホームページ http://bellvet.web.fc2.com/Bellvet_Animal_Hospital



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