fc2ブログ

今日の診察室

年末年始は空気の乾燥に注意報です。

 ←2014,今年のBellvet版・クリスマスケーキは? →2015 謹賀新年 今年もよろしくお願いします。
年末年始は空気が乾燥して,犬たちの体が脱水になり気味。
そうするとオシッコが濃縮されやすく,尿結石などが出来やすくなります。
その他寒さにより抵抗力の低下で膀胱炎なども好発します。
しっかり加湿して水分を多めに摂取するようにしましょう。
P1010632.jpg
 手術で取り出した大量の膀胱結石

さてそのような季節ですから,当然,膀胱結石症などの症例も連日つづいています。
その中でもとくに重傷のワンコが来院されたのでご紹介。

今日ご紹介の症例は,先日クリスマスイブに手術した体重1.6kgのヨーキーちゃん。
当院での受診が6件目だそうで,実は重度の細菌性膀胱炎から敗血症を発生し,
夜間緊急病院を受診,敗血症によるショックで一時は呼吸停止,
救急処置にて回復し・・・と言う経過で来院されました。

さて,病気の内容はと言うと
1)敗血症
2)右前肢(前腕骨:橈骨・尺骨)の開放性・骨折(骨が皮膚の外に飛び出している)
3)頸椎損傷による間欠的な不全麻痺
4)膀胱結石
5)細菌性膀胱炎および膿尿症
6)目のブドウ膜炎
7)目の重度の角膜潰瘍
8)目のデスメ膜瘤
9)その他(膝蓋骨脱臼,皮膚病や栄養不良などなど)

とまあこの状態,直ぐに手をつけなければならない病気がこれで,
他にも慢性疾患で膝蓋骨脱臼や皮膚などなど,病気のデパート的な状態です。
可哀相に,これでは飼い主さんは,何がなんだか分かりませんね。

ただし,これだけのものが治っていないことから
何かしらの基礎疾患が存在すると考え検査を進めたところ。
基礎疾患を発見!実は極度の内分泌疾患でした。
当然,そちらの治療を先行し超特急で安定に持ち込んで手術
高齢と状態の悪さから麻酔時間的に長時間ではリスクが高いために
目と膀胱の手術を優先的に行い,それ以外のものについては後日と後回し。
飼い主さんにはかなりの手術時の危険性を覚悟して頂いていたのですが,
麻酔・手術は大成功でよかったです。
ベルヴェットでは『低流量麻酔法』という麻酔方法を使っていますが,
やはりこの技法は,リスクが高ければ高いほど効果を実感します。

さて,このお話にはまだオマケがあり,
実はこの前腕の骨折は2年以上前からのものということで,
かかっていた獣医では2年以上の長きにわたり,ギブスをずっとつけていたのだそうです。
当院の初診時では,さらにとんでもないことになっていて
折れた骨の断端により皮膚が裂けて骨折している骨がのぞけていました(寒)。
これも随分前から続いていたそう,いやぁ〜ありえません(涙)。

獣医さんも当院で6件目,なかには安楽死をすすめた獣医もいたそうです。
何にせよ,現在は順調に急激な回復をみせており,膀胱と目もスッキリ,
骨折はまだ治っていませんが,骨折部の裂傷もキレイにふさがり,
無事に明日退院予定,新年はお家で迎えることが出来そうです。
ふ〜良かったヨカッタ。。。
(すー。(^○^)
ご興味のあった記事があれば拍手をお願いしまーす。
今後の参考にさせていただきまーす。


記事一覧  3kaku_s_L.png 今月のお知らせ
記事一覧  3kaku_s_L.png 今日の診察室
記事一覧  3kaku_s_L.png イヌとの生活
記事一覧  3kaku_s_L.png アジリティー
記事一覧  3kaku_s_L.png 忠犬シロ公さまっ
記事一覧  3kaku_s_L.png 子犬ちゃん記録
記事一覧  3kaku_s_L.png 犬種のおはなし
記事一覧  3kaku_s_L.png その他
記事一覧  3kaku_s_L.png 緊急連絡
記事一覧  3kaku_s_L.png 動物取扱業者標識
記事一覧  3kaku_s_L.png 未登録

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【2014,今年のBellvet版・クリスマスケーキは?】へ  【2015 謹賀新年 今年もよろしくお願いします。】へ