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イヌとの生活

小型犬の抱き上げ方について

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今日ご紹介の患者さんはパピヨンのモコちゃん9歳,
子犬ちゃんから通っていただいてすっかり中年期,体重も気になり出しているお年頃。
今朝,急に左前足を痛がり挙上,飼い主さんは特に思い当たる原因もなく,今朝急に発症したとの稟告。

触診にて頚部と背部に痛みを確認,念のためレントゲン検査で骨&関節を確認するが異常なし。
その他の各種検査をしたところ・・・
診断は「左側僧帽筋および広背筋膜炎」!見た目には前足が痛そうに見えますが,
実は首と背中の筋肉損傷,これも良く転院してくる見つけにくい疾患です。

年齢9歳で大人しく,ソファに飛び乗ることもなく部屋を駆け回ることもありません。
そこで原因として考えられるのは「抱き上げ方」です。

正しい小型犬の抱き上げ方は,特に小型犬などは人間が横に立ち,
イヌの外側から手のひらに胸をのせてすくい上げるように,抱き上げます
最後の読み込み - 166 OK:正しい抱き上げ方
右手は胸の下(胸骨)を手のひらにのせ,左手は骨盤の下に入れ手のひらにのせます。

イヌの正面から,人間の赤ちゃんのように抱き上げるのは好ましくありません。
中には両上腕を握って持ち上げる方などもいらっしゃって,ちょっと怖い時があります。
最後の読み込み - 164 最後の読み込み - 165 NG:好ましくない抱き上げ方

モコちゃんのママにお話ししたところ,パパや息子さんが「赤ちゃん抱き」をするそうでBINGO!!
さっそく飼育指導となり,「抱き上げ方」について注意変更をお願いしました。

余談ですが,この『抱き上げる』時の速度も注意してください。
犬の首に負担がかからないよう,ゆっくり持ち上げること。

これは以前,頸椎の椎間板ヘルニアで来院されたワンちゃんがいて,
発症の原因を環境,外傷,家族(遺伝)などで調べたのですが,
原因がハッキリせず検討を重ねた結果,
抱き上げ速度が速すぎて,ムチ打ち症から頸部椎間板ヘルニアが発生と判明。

飼い主が若い男性だったため,抱き上げの際に「ヒョイ」とすくい上げていたのですが,
そのヒョイが速すぎて,イヌはくり返す軽度のむち打ちに・・・
毎日何度と抱き上げるため,慢性的に首への負荷で椎間板ヘルニアが発症。
かなりひどかったのですが,手術せず内科療法と頚部コルセットのみで治療。
治療期間は約1年と少し長かったですが,現在は元気に過ごされています。

小型犬・超小型犬は取扱に特に注意しましょう。
(すー。σ(^^))



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