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イヌとの生活

噛むトレーニング(1)

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すみません,台風の後で診察が忙しくアップが少し遅れました。
少し長いので2部構成です。

さて,先日お話ししていた『噛む・囓る(かじる)』トレーニングについてのお話(その1)。
ここで事前に説明しなければならないことがありますが,
現在,獣医の歯科研究会を中心とした歯についての推奨としては,
1)固いモノ(骨やヒヅメ,ナイラボーンなど)は噛ませない・囓らせない
2)歯ブラシを使って毎日歯をみがく
というものがありまして,基本的にこの考え方はあっていると考えます。この方針のため,
たいていの獣医さんでは,その基準でお話をされます。
P1030748.jpg

ただし,ここで間違えてはいけないのは,
「固いモノはかじらせない」=「噛ませてはいけない」と言う訳ではありません。
単純に考えた場合,やはりしっかり咀嚼(モノ噛んで)をして居るワンコの方が歯が汚れにくいです。イヌも人間と同じく,歯牙に隣接している歯肉縁は,本来微細なブラシ機能を有していますから,モノをしっかり噛むことにより物理的に汚れを落とし,同時に唾液の分泌を促して口腔内を洗浄するという自浄作用を持ち合わせています。
IMGP0066.jpgP1020831.jpg
ということで当院ベルヴェットでは,食事の一環としてガムなどを用いて咀嚼をしっかり行う,それが困難な場合には歯ブラシでフォローするという形態を推奨しています。もちろん歯ブラシなどは習慣ですから,躾の一つとして,何時でも嫌がらずに行えるようにトレーニングしていただいています。

さて,ここで検討項目が・・・
「では,固いモノをかじらせて良いのか?」という問題が生じます。
まず「イヌに固いモノを与えると,歯が欠けてしまうから与えないように!」という理由として,
1)イヌのエナメル質は薄く(人間の3~4割減)非常にもろく柔らかい(人間の歯の硬度の方が固い)
2)イヌの咬合はシザースバイト(はさみ状咬合)で肉などを適当なサイズに噛みちぎるための咬合(人間の歯は力を入れすりつぶすためすり鉢の咬合をしている)や歯の形状(肉裂歯という歯の形状のため)固いモノをかみ潰すための咬合ではない。・・・
と以上の理由があげられます。
IMGP0069.jpgIMGP0077.jpgP1030742.jpg

さてこれらの『固いモノは噛ませるな!」的な意見に対して,
当然反対意見を提示する学者もいます。
次回はその反対意見とそれに対する対策についてブログりますネ。
・・・continue~(すー。(-_-)zzz)


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